55歳以上の正社員が増えた?

表現の問題なのかも知れんけど、ちょっと気になったので。

実は年齢別に見ると非常におもしろいことがわかります。この20年の間に、
35歳未満では:正社員が239万人減り、非正規雇用が373万人増えてます。
35から54歳では:正社員が35万人減り、非正規雇用が273万人増えてる。
55歳以上では:正社員が254万人増え、非正規雇用が394万人増えてます。

2008-08-03

ってのはつまり、20年前に35〜40歳だった団塊真っ盛り世代が正社員の立場をキープしたまま働き続け、その下の世代もまだまだ正社員が多かったけれども、僕らとその下世代くらいから非正規雇用にシフトしていっているという感じかな。労働者人口と見比べながらみないといかんのだけど。
そんなわけで、「55歳以上では:正社員が254万人増え」と言うのはちょっと違和感がある。「人数が増えた分の66%の人は正社員の座を確保しています。」ってのも「実はこの層の人は過去20年で「より正社員になりやすくなってる」んです!」ってのも、単に「クビにならず正社員を続けた結果」を示しているだけで、別に新たに正社員に参入してきたわけではなかろうと思うのだよね。
あとで元データ見ながら考えてみるけど、35〜40だったころ非正規雇用だった人がこの20年間に正規雇用にシフトしていった、というような話でない限り、増えたとは言わんと思うんだよな。