刑事免責をすると医者が犯罪を志向するか

一つの観点としては考えておかなければならないことだと思います。
医者も人である以上、すべて善と考えることはフェイルセーフ(というかフールプルーフか?)の観点からすると非常に危険。
殺意を隠して医療ミスができる、あるいは善意からなる死の医療行為がどう扱われるか、などなど。
その点で議論するのであれば、医者の矜持とかそういったものはモノの役にも立たないのですよね。想定されているのは大部分の善意の医者ではなく、少数の悪の医者です。それを許容することが全体最適なんだ!と叫ぶのであれば言うことはありませんが。一般に行われる殺人(を志向した)行為においても法律がカバーし切れていないところはあるわけですし。
たがが外れる、という効果というのをどのくらい見込まなければならないか。
ただ、具体的にどのような行為がどのように行われると意図を見抜かれずに殺人が可能であるか、という点についてある程度はっきりさせないと意味がないですね。免責のボーダーライン的な部分では抜け穴を探されることはあるだろうし、それを許容しうるか、というとねえ。
そのへんは、それなりの安全装置を噛ませる事を含めて議論していかないとずーっとついて回る問題ですね。