不注意と傍若無人が人を不幸にする

言わんこっちゃない的お話。

製造元のマンナンライフ(本社・群馬県富岡市)は、事故のあった商品「蒟蒻(こんにゃく)畑」の製造を当面停止することを決めた。同社は「行政に求められた改善策について時間的、物理的に対応が困難」と説明している。

asahi.com(朝日新聞社):マンナンライフ、こんにゃくゼリー当面製造停止 - 社会

何年にもわたる再三の報道、パッケージでの警告、常識で考えればある程度予想のつく危険な事態。結果を招いた要因にこんきゃくゼリーの特性があるにしても、それを与えたことの不注意が消え去るわけではありません。精々「もっと注意が可能なように促すべきだった」くらいしかメーカーには責任の取らせようがないと思うのですが。過剰反応によって路頭に迷う従業員が出てくるでしょう。これは不注意の結果。

意見書は、待ち合わせなどに有用という意見にもふれつつ、プライバシーや防犯上の問題点を指摘。個人や住宅などを無許可撮影、無断公開する行為を都道府県迷惑防止条例上の「迷惑行為」に加えることの検討や、必要に応じた法整備などを国に求めた。

asahi.com:グーグルストリートビュー 町田市議会が規制求め意見書 - 政治

これも明らかに過剰反応。問題になっているのは不法侵入をしないと撮影できなかったはずの部分の問題についての、グーグルの不誠実な態度であり、一般に「個人や住宅などを無許可撮影、無断公開する行為」が問題にされるのはまず問題を拡大しすぎではないかとの印象があります。「俺らが世界を変えてやるんだから」なKYがこういう傍若無人な態度を取らせているのでしょうか。
普通なら現行の枠組みの中で(例えば不法侵入などで)十分に圧力をかけ、態度を改めさせることは可能だと思うのですが、そのあまりに独善、確信的態度が「規制しなければらない」という危機感を生んだのではないかと思ってしまいます。