無能な味方と有能な敵

議論をするときにもっとも危険な状態になるのは無能な味方がやってきたときだろう。無能な味方はなぜかこちらの意見のもっとも脆弱な部分を誉めそやし、敵に付け入る隙を与えて去っていく。本当の敵はお前か?
有能な敵はこちらの議論の要諦を踏まえて建設的な議論を行ったうえで自分の主張を通そうとする。結果、決着がつかないまでもお互いの中に何か有益なものを残しつつ、終結することが多い。
一番やっちゃいけないことは、味方だと思って賛同者に自動的にコミットしてしまうことかな。
あと、視点をころころ変える人。視点を変えること自体は問題ないんだけど、全方位で自分が正しいなんてことはまずありえない。だから、視点を変えたときに自分が不利な見方ができるのであれば、それはその視点では自分が正しくないことを認めたほうがあとあと都合がいい。そこで突っ張ろうとすると、またしても無能な味方が現れて、全方位援護射撃をするつもりで味方を誤射しまくったり防塁の破れているところを敵にさらけ出して去っていく。