高コストだけど、なサービス

Webのビジネスで難しいのはやっぱり料金のとりかただよね。入り口が無料無料何ヶ月無料!で荒らされまくっているから、中にあるものも無料でできていると勘違いされているからねえ。その件については以前書きましたのでここでは触れません。

着メロ事業については先述した通りであるが、売上があがった分だけ管理機構に中抜きされる仕組みになっており、常に高率の著作権等使用料がコストとしてついて回る。また、ニコニコ動画については、利用者数の増加が容赦なく通信費というコストに転嫁される。加速度的にユーザーが増える=コスト増を意味する。しかしながら、その加速に収益の獲得が間に合ってないのが現状なのである。

なぜ赤字なのか? 夏野マジックは起きるのか? 決算書から分析するニコニコ動画の実態とこれから (1/3):MarkeZine(マーケジン)

「中抜きさせる仕組み」が悪いかのような書き方にはちょっと違和感があります。ニコニコ動画はコンテンツサービスである以上、コンテンツの仕入原価がかかるし、提供するためのインフラコストがかかるのは当たり前です。高コスト体質を受け入れたのは、提供するサービスをリッチにするために他ならない。このこと自体は実に真っ当ではないかな。
結果として、収益の獲得が間に合っていないのは、飲食店などと違い、最初から有料でサービスを提示できなかったことも原因の一端でしょう。収益に比例したコストにならないわけで。
ここのコストはボリュームディスカウント的に下げられないかなとは思いますが、利用したものがコンテンツの権利者にきちんと対価として流れていく仕組みがウェブでもちゃんとできるよね、ということが示された事例としてちゃんと黒字化してほしいものです。
もちろん、中抜きする団体は、きちんと配分してくださいよ。