コストとアクセス制限と医療の質はどれかをあきらめるべきものなのかどうか

NATROM先生はこうおっしゃるが、これはミスリードもしくはある種の諦観から来たものにも思えます。

時間外受診するべきか、救急車を呼ぶべきか、一晩様子をみるべきか、素人が正しく判断するのは困難である。気軽に救急車を呼ぶのを禁止すると、必ず少数の犠牲が生じる。だが、「気軽」「安心」にはコストがかかる。そろそろ、我々は選択しなければならない。コストを負担するか、アクセス制限か、医療の質をあきらめるか。医師同士で解決するべき問題ではない。勤務医が雇用者と交渉してどうにかなる問題ではない。我々の問題だ。

2009-01-05

「気軽」「安心」のどちらも時間外受診より軽微な手段で解決すること(たとえば119の変わりに電話相談をするとか)も不可能ではないんじゃないかなあと思いますし、そういったところがうまく代替することで夜間診療所を減らすことが出来ればトータルコストの削減になるかもしれない。TV電話の質が上がればね。もしかしたらより「気軽」になってしまってそっちがパンクするかもしれませんけど、「気軽」「安心」に求めていることなんてそんなものでしょう。CTをとるなんて病院にいってCTがあるからいけないんですよ。
そのうち家庭でCTが取れるようになったりね。

まあそんな夢物語を語っても仕方がありません。とはいえ、ぶっちゃけアクセス制限も患者リテラシーがあれば必要ないわけであって、「正しく判断するのが困難」なのは仕方がないとしても、それを免責の理由にして医療を使い倒そうとするから問題が生じる。
と書いたあたりで時間切れ。また今度。