ここが「文化」の正念場

Culture Firstは、「昨今の不況によるマーケットの衰退による原著作権者保護のため、推進団体加盟者の収入に応じて一定額を拠出し、支援を行うことにしました」ぐらいのことは言ってもいいと思うんだ。「はじめに文化ありき」が「俺たちは文化を担っているんだからお前ら金だせよ」じゃないんだったらね。

アニメ業界も、世界同時不況の波をかぶっている。輸出産業として円高の影響を受けている上、最大の輸出市場だった米国や欧州も不況のまっただ中だ。

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不況になって娯楽にかけられるお金が減るのにどんどん新しいものが出るとファイル共有とかでもいいから見たいという層が増えるよね。法律を守らないやつが悪い、市場を拡大できないマーケットが悪い、不況が悪い、著作権が50年なのはおかしい、とかそういうことを主張しても売れないとお金は入ってこないし、お金が入ってこないと退場者も増えていく。業界の中でも勝ち組の人は、縮小していくマーケットから自分の分をどうやって搾り取ろうかと考えているわけだよね。いや、勝っているときにもっと勝たせろという話かもしれないけど。
守ろうとしているのが「文化」なのかどうか、今まさに問われる時期だと思う。