手段に良いと悪いがないわけないと思うんだが

目的のためなら手段を選ばない、という言葉は、手段を選ばないことに対する否定的なフレーズです。目的という大義名分があっても手段はできるだけ適切にね、ということ。
治安を維持するためだから警察が市民に銃を突きつけて回っても良いか。例が極端か。

Q.「感情論」は悪い手段なのか?
A.手段なので良いも悪いもない
あくまで「モノを伝える」が目的なので、伝わりさえすれば、感情論だろうが、論証論だろうが実は何だっていいんです。トウ小平の「黒い猫だろうが、白い猫だろうが、ネズミをとる猫が良い猫」ではありませんけども、伝わる方法がいい方法なんです。目的と手段を履き違えてはいかんのです。

議論を巡るやりとり帳 - (旧姓)タケルンバ卿日記避難所

猫のたとえは全然手段の違いになっていない(思想とか人種とかと出来ることの独立性の話ならわかるんだが)んだから成立していないのはさておき、伝わるのが目的、であればそれに対して感情論が「手段」である、ということと、「適切な手段」であることは違う話。
手段なので、良いも悪いもあります。ただ、それはそのときそのときによって変わってくるものであり、「感情論だから」良いか悪いか、というのは判断できないんだよね。
感情論で共感を呼ぶことが出来ても本当に伝えたいことは伝わらないことが多い。共感以外のものを伝えたいならば、感情論は手段としてはあまり適していないように思う。議論のとっかかり以上にはなりえないんじゃないかという風に僕は思っているけど。