牛丼三大チェーンを食べ比べてみる

キャンペーン中の吉野家を久々に食べてみたら意外とおいしかったので記念に。

吉野家

前回の割引キャンペーン時に食べたときは「どうしちゃったの吉野家」というくらい酷いものだった。肉の量は少ないし、そのせいか、ご飯に対して味のバランスがものすごく悪い。ところが、今回食べたときは肉の量は元に戻っているようだったし、味も回復していたように思える。吉野家の特徴であるところのたまねぎの堂々っぷりもよかった。
吉野家は定食類も弱いし、サイドメニューにお得感がないので客単価が上がりにくいのではないかと思う。多分、他店と同じ値段で牛丼を出すのは難しいはず。多少高くても牛丼の味は負けない、という業態でどうやって収益を伸ばしていくかが課題なのかな?

すき家

会社の近くに出来たのでちょこちょこ行くようになった。正直牛丼の味には特徴がないという感じだけど、それを逆手に取ったキムチやらネギ玉やらおろしやらの牛丼を注文させることで客単価を上げているように思える。だって100円増しですよ奥さん。これは上手い戦略に思える。素の牛丼ばっかり頼まれたら多分苦しい。肉1.5盛りとか、きめの細かいカスタマイズが出来るところもよい工夫。ただ、バイトの大半が中国人(それ自体が悪いわけではないが)なので、複雑なメニューに対して意思の疎通がイマイチ取れないことがあるのは難点。
カレーはおいしくない社食のカレー的な何かを感じてしまう。
気がついたら吉野家の牛丼一杯より確実に高い金を払っているという罠だらけのお店。

松屋

味噌汁ラブなのである。全てのメニューにデフォで付いてくる味噌汁。もうそれだけで吉野家を凌駕している感がある。ましてや牛丼牛めしの価格がはるか下に行ってしまった。しかし、昔の鍋からすくっていた味噌汁が味噌汁ベンダーになってしまったのは風情がなくていかん。松屋はご飯とか野菜とかもそうだけどちょこちょこオペレーションを変えて来ている。そういうところも低価格をキープするための何かなんだろう。
牛丼牛めしはちょっと前に味をリニューアルした。正直イマイチかと思ったけど、最近こなれてきたのか、ひっそりと変えてきたのか、まあまあになった気がしている。
にしても、松屋牛丼牛めし割引セールをやっているときの牛丼牛めしの頼まれなさっぷりといったら異常であるというかなんというか、もちろん普段より多いのだろうけど、松屋は定食などのわりと単価の高いメニューの頼まれ率がよいのではないか。
カレーはなんとなくルーがけち臭いかかり方をしているのを除けばわりと食べられる。

というわけで、吉野家には牛丼専門店としての意地を見せてもらいたいと思ったり。
こんなものをやっている場合ではないような気がしなくもない。