ブラックブラック言い過ぎなんではなかろうか

30年前以前の日本の会社員のライフスタイルって今から見るとことごとくブラック企業に勤めるそれなんではないか、なんて思ってしまう。ことさらブラックだなんだ言われるのは働き方が問題ではなく、提供している労働力に対して将来の展望も含めたリターンが少なすぎるのが問題なのではないか。もちろん、結果としてその少ないリターンが生活レベルを圧迫していることも含めて。
ぶっちゃけ、十分な報酬が得られていればブラックな会社のありように文句が出ることは少ないんではないだろうか。そういう状態では、そこそこでもいいから自分の人生優先、と言う人もそこそこの待遇が得られているという現実があるだろうし。
欧米に比べてどう、というのは例えばアメリカであればアメリカンドリームは成功者が非成功者から搾取する図式であることを認識した上での言葉なのかどうか、とか。
ちょっと経済的に世界で戦える状態になったから働き方も欧米並み、みたいに考えがちだけど、ギリシャの例を見るように、破滅と紙一重のバランスで成り立っている国だって多いわけで。
じゃあブラックでよいか、というとそういうわけでもない。けれども、高待遇を求めて入ったら死ぬほど働かされた、ブラックだ!というのはさすがにちょっとないかなあ。働く時間が長い=ブラックという図式が出来つつあるように思えて、さすがにそれはどうかなあ、思うわけですね。