「やばい」の意味

最近は辞書にもプラスイメージで載っているんだ。へー。

言葉の本来の意味が失われ、マイナスからプラスの意に転じる現象を言語学では「意味の漂白化=semantic bleaching」というそうだ《注》。「やばい」の場合は、元の意味がなくなったわけではなく、新用法が付加されつつあるというべきだろう。新用法を追認するかどうかだけでなく、語義全般の記述が辞書によってこれほど濃淡に差が出るのも珍しい。

「やばい」の扱いに見る辞書の個性 - 言語郎−B級「高等遊民」の妄言

なるほどね。ただ、やばいってのは単に新用法と言うよりは、元の意味を踏まえて使われているようにも思えるな。辞書の引用部分。

新語の採録に意欲的な『三省堂国語辞典』はもっと積極的だ。第6版(2008年1月10日発行)では、「1)あぶない。『やばい仕事』 2)まずい、だめ。『そのやり方ではやばい』 3)すばらしい、夢中になりそうで、あぶない。『今度の新車はやばい』 4)(程度が)はなはだしい。『教科書の量がやばい』」と詳しい。

「やばい」の扱いに見る辞書の個性 - 言語郎−B級「高等遊民」の妄言

あぶない、という言葉の持つ要素と行き過ぎたポジティブ感へのある種の恐怖が組み合わさってできた、ということになるのかな。