ペニーオークションサイトとグルーポン系の類似点

一世を風靡した、ペニーオークションサイトが次々と閉鎖しているみたいです。

消費者庁も動き出すようだしあれだけ多くのサイトが存在すれば、システムを把握せずにひっかかる人の奪い合いになって1サイトあたりの売上は相当下がっているはず。全部サクラで落札するとしても、完全に自動化できる性質のものではないのでサイトを維持するだけでも結構な時間を要するし、収益を得る見込みがなくなったら閉鎖するのは当然といえば当然。

次々と閉鎖するペニーオークションサイト | N-Styles

知らない人のために簡単に解説しておくと、激安価格で落札できるオークションサイトなんだけど、入札に手数料がかかり、しかも値段が釣りあがっていくと複数回の入札を強いられ、そのたびに手数料を取られ、結果として落札した値段は確かに激安なんだけど、入札した人全員の手数料を足すと定価より高いじゃんコレ、というビジネスモデルwです。しかもサクラが落札しちゃえば商品自体いらないよw
というわけで、大分前から問題視されていました。

似てますよね。儲かるビジネスモデルwにわっと群がってアホみたいにサイトが乱立して、過当競争になってなければ本来の形でもそこそこ儲かるところをサクラ使ったり定価の吊り上げを行って、消費者庁が動き出す、と。

ビジネスモデルが、誰にでもまねのできる、システムに依存しているようなものって、参入の敷居が低いですから、過当競争になるし、それがゆえにルールを逸脱しないためのモラルも形成されません。結果として、ビジネスモデルの寿命も短いし、外部の圧力で潰されてしまうリスクも高いです。

本国アメリカのグルーポン創業者がIPOをしないまま持ち株をキャッシュアウトした、ってのもうなずける話です。もし、Googleが買収していたら、かなり有利な立場で運営できるから、健全な形で残ったかもしれませんが、今の状態のままでは2〜3年後には跡形もないか、形を変えて存続することになっているのではないかと感じます。