トンデモ科学者の見分け方
よく、「有能な敵より無能な味方が怖い」と言いますが、こつこつと治験を積み重ねて正しさを証明しようとしているときに一足飛びに正しいという事実(かどうか定かではない)を喧伝する人に辟易するという自体はよくありますね。
湿潤療法の話題を見ていてそう思った。
そこで気になったのは、疑似科学チェック方法に悩む人。
湿潤療法と疑似科学チェック法 - Togetter
@majinj 疑似科学ではないとしたら、今までもやっと考えていた疑似科学チェック項目が false positive に振れちゃうんですよねえ。
garyu 2010/07/21 16:27:01@garyu どんなチェック項目なんでしょ。
majinj 2010/07/21 17:04:39@majinj 「自然の治癒力を引き出す」「消毒が害」「余計な薬つけるな」「『権威ある医者は目を塞いで認めない』と推進者が主張」あたりが当てはまるかなあ。
garyu 2010/07/22 15:22:59@majinj チェック項目としては、自然礼賛、人工物否定、「偉い人の言うことは聞いてはいけません」、適用範囲が広大、などでしょうか。湿潤療法は最後以外には結構当てはまるんですよね。
garyu 2010/07/22 15:25:38
んん…それはちょっと辛い。なぜなら、このことは対象としている「科学」の問題ではなく、それを提唱している「人の態度」の問題だから。無能な味方問題にど真ん中ストライクになってしまっています。
なので、これを「科学」に適用しては間違いが起こります。あくまでその人の主張が信頼できるかのバロメーターにしかなりません。
とはいえ、科学を主張する「人」の評価基準として考えるとそれほどおかしくもないかな。あとチェックするとしたら「悪の反対語が善(または正義)である」「陰謀論を口に出す」あたりでしょうか。
じゃあ、ニセ科学そのものはどう見分ければいいのか。少なくとも一時的なフィルタリングとしては「追試ができるだけの実験条件とデータがない」「専門誌の査読を通っていない」「証明されていないことを事実と喧伝する」あたりで十分かと思います。これも、あくまで「その人が」という属人性を持っていないかどうかに気をつける必要があります。とはいえ、主張しているのが特定の集団であればよいのですが、ホメオパシーなんかは沢山いるのできちんと評価をするのも大変で、困りものです。
事例を積み重ね、勘を養うというのも意外と重要かもしれませんね。