ソーシャルゲームはコンプガチャの夢をみるか(その1)

僕も細々とまだブラウザ三国志なんかをやっていて、他人事ではないということで考えてみる。

今回規制されようとしているのは「コンプガチャ」。これは、景品表示法上の絵合わせにあたり、有料で一定確率でしか獲得できない、特定のアイテムを収集することによってのみ得られる限定レアアイテムを提供するような場合に該当する。
報道された例:http://info.idolmaster.jp/social/コンプガチャ

ブラウザゲームソーシャルゲーム)の課金例

課金という言葉は運営側サイドの言葉なので本来ふさわしくないけど通例化しているのでユーザー側の言葉として使います。

プレイヤーキャラクター(アバター・カード)そのものを購入するもの
  • 大抵有料と無料がある
  • 有料版は、レアなキャラクターが出る確率が高い
  • 有料版でしか手にはいらないものがある
  • ここに費やす金額がゲームの有利さにある程度直結する
所持していると有利なアイテム(または行動)を購入するもの
  • 主に時間に依存した部分の短縮につながるもの(体力回復、行動即完了等)
  • プレイヤーの強化につながるもの(時間限定攻撃力アップ、経験値アップ等)
有料限定アイテム
  • 能力やゲームの有利さには繋がらないが、見た目等で差別化されるもの
  • さらに有利な能力等を併せ持つもの


ざっくりとこんなものか。具体的な話は次のエントリに送りますが、ざっくりといって、課金すると「有利になる」か「自慢できるものを得られる」かのどちらかあるいは両方の効果があることが一般的です。ゲームによっては課金しないとお話にならないものもあれば、課金よりニートのほうが有利だったりすることもあれば、大して変わらないけどそのちょっとした差が以外とでかいよ、というものもあると思います。

ポイントは、その課金システムが

  • 投資を際限なく煽るものかどうか
  • リターンがギャンブル的なものでないか(収束がものすごく遅い確率になってないか)
  • 公正さがあるか(確率をうたっておきながら上限以上はレアがでない仕組みになっている等)

あたりにあると思います。これらは、今回の問題があくまで一つの問題についてメスを入れただけで、本質的な問題を解決していないと捉えられているのであれば、いずれ踏み込まれる部分ではあります。
なので、それを踏まえて、いくつかのブラウザゲームの現状について考えてみたいと思います。

続く。