studygiftの税金が気になって調べてたらサービス自体パクリな気がしてきた

最近は炎上案件が多くて大変です(何がだ)。
さて、http://studygift.net/home.phpですが…
形は寄付となっていますが、実際に提供しているのはサービスみたいなものですよね?販売ってなっているし。そうすると税金ってどうなるの?studygiftの売上になって消費税と法人税がかかるし、支援相手に対しては金融業として貸し付けているわけでもないから贈与税とかかかっちゃったりしないのかな?贈与税っていくらからかかるんだっけ…
贈与税 - Wikipedia
ふむ、110万。今回の案件にはかからないわけだね。ここでは贈与って形で考えたけど、そもそもどういう形で本人に金を渡すんだろう。110万超えないなら贈与が一番税金がかからないんだろうけど、よく考えたらこの場合法人から個人への贈与になるから一時所得の所得税がかかるのか(だとしたらそれも加味しないと金足りねーんじゃないの?)。法人は寄付金扱いになるみたいだけど…
一方で、寄付する側は、実際には寄付ではなくサービスの購入扱いなので、税金の控除対象にはならない。

というのが、今回のシステムの税金関係かな。要は、会社にはサービスの売上が上がり、寄付を行い、受け取る側は一時所得の所得税を払うと。会社の払う税金は寄付金扱いで出てくなら手数料の部分だけなのかしら。

さて、サービスについての対価という形で実際にはその対価よりも高額の支払いをすることで実質的に支援する、というのはいわゆるパトロンシステムだと思うけど、それはだいぶ昔に紹介した、ミュージシャンのパトロンシステム、artistShare(http://www.artistshare.com/v4/)が近いのかな。ここは税金の扱いとかどうなっているんだろうか。ざっと調べた感じ、構造は一緒だ(つまり、商品の購入であり寄付とはみなされない)。

ん、もしかしてこれパクリ…?

パクリが悪いというわけではありません。でも、構図が一緒ってことで考えなければならないことはあります。

artistShareは、対価としてのアウトプットがあることはほぼ保証されている。なにしろ、既に実績をあげているアーティストに対して、その活動を支援するわけだからね。一方でstudygiftはどうだろう。これ、サポートとして購入したサービスに見合わないアウトプットしかなかった場合、大げさに言うと詐欺になるんじゃないか?

まあ、そこまでは言わないにしても、artistShareが「パトロン」システムであるのと同様、studygiftはその人の人生を「紐付き」にしてしまう仕組みといっても過言ではないですね。俺は投資したんだからお前の人生のいくばくかは俺のものだ、と勘違いする向きもいるでしょう。それは個人を商品化した時点である程度は見込まれるべきこと。はたしてそのリスクはきちんと謳われているのかというのも気にかかるところです。もっとも最初の事例の彼女は既に自分を売ってきた人だからいいのかもしれないけどね。
でも規約でプロジェクトが成功を保証しないって書かれているのはいただけないよね。

何より支援金の幾許かは手数料と税金に消えてしまう仕組み。以前誰かが口座番号公開乞食やったときの手法の方が効率的かもしれないって思ったりして。