U2plusの東藤さんのコメントへのお答え

5/24の記事、善意で始める危険 - novtan別館には多数のアクセスを頂きありがとうございました。個人的には5/25の記事の方がお気に入りなんですが…

さて、衆目を集めたお陰でU2plusを運営していてうつっぽを企画した東藤さん(証拠はありませんが、本人と仮定します)からのコメントをいただきました。なのでお返事をしたいと思います。
その前に、他の方からも多数コメントいただいているので、そちらにもお返事。

コメント自体はこちらを参照してください
・/さん
だって自分で送ってみてもちょっと暗い気持ちになったし。
・Pz-4さん
ですよね〜
・ななしさん
他人の生活リズムに無頓着な人に心配されてもね〜って感じですよね。心配?むしろ嫌がらせじゃ!みたいな。
・///さん
良かれと思ってやったことだって本人にとってはなんの解決にもならないどころか、悪い通達に思えてしまいますよね。
・123さん
そうですよね。人によって受け止め方は違うし、ケースバイケースなんですけど、このサービスはそういう本来一番デリケートな部分を隠蔽して、手軽に送れるということで「心配したぜ俺」という免罪符を得るためのサービスに見えるんですよ。ようは、見殺しにしたと責められないための予防線サービス。
・みずたまりさん
確かにこれを必要とする人もいるけど、そうでない人にとってはやっぱりおせっかいでしかないですよね。本当に大事な人にはやっぱりきちんとした対応をしたいし、だとしたら、やっぱりこれは無責任に指摘するツールじゃないかって思います
・患者Aさん
どっちかというとNGの人のほうが多いのであれば、存在しては良くないですよねやっぱり
・ファラオさん
善意と狂気は両立するんですよ。

さて、本題。

立案者の東藤です。
うつっぽにつきましては、様々な意見のもと、随時修正を加えているところです。
追ってこれまでの議論や問題点、改善内容などをどこかで公表させていただきます

善意で始める危険 - novtan別館

僕のエントリ前の指摘も含め、これだけの人が問題視している現状を踏まえると、一旦公開停止をするのが筋なんじゃないかと思いますが(だって改善しなきゃいけない認識はあるんでしょ?)それをしない理由をお聞かせ願いたいものです。

ただ「うつの予防と回復をサポート, みんなで行う認知行動療法 | U2plus」に関して。
>結構前からやってたのねこれ。これだけでもちょっと微妙なのに、
こちら、微妙な点を具体的にお聞かせいただけないでしょうか。
実際にご利用されている方の多くからは好評をいただいています。
改善すべきところがあれば参考にさせていただきますので。

善意で始める危険 - novtan別館

これについてはもうこのエントリで語っていることにつきます。行動療法が強力な手法であることは間違いありませんが、それだけに、その使い方を間違えると大きな影響を与えてしまいます。また、この手の問題は共依存関係になりがちで、専門家はそのあたりをわきまえて行動します。なので、そもそも素人同士が支えあうというコンセプト自体が危険をはらんでいるものだと思います。医師・カウンセラーの管理のもとでアフターケアまで含めたコミュニティーの管理が行われているのであれば大きな問題にはならないと思いますが、患者同士、あるいは元患者と患者という関係が主体でコミュニティーが形成・運営されているのであれば、問題点も出てくると思うのです(そのあたりがダメではなく微妙と表現した理由です)。U2plusのコンセプトを否定するつもりはありませんが、ある種の増幅装置になっていないことを願いたいものです。有料のサービスなのですから、利用している人の状況は把握されているかと思いたいですが。

>俺、試しで申し込んだら断られたし。
>なんか、俺達には治せそうにないからお断りします、みたいな文面がメールで返って来たのを覚えてる。

これは、極度に抑うつ度が高かったか、他の精神疾患を併発されている方のケースです。
サイト上で「低〜中程度のうつ症状」と明記していたので、問題ないと考えています。

善意で始める危険 - novtan別館

この判断は医師が行なっているのでしょうか。少なくとも、うつというのは医療の対象となる疾患ですから、うつの症状の段階を「診断」するのであれば、医師の診断でないとまずいのではないでしょうか。であるならば、正式に診断書を出すべきなんじゃないですか?
これは、受け入れる場合についても同様です。低〜中であることを主観により判断し提示することは「診断」行為ではないのでしょうか。
メンタルセラピー自体はそうではないと理解していますが、こと「うつ病」という部分に関しては、慎重になるべきです。うつ症状を判断してるからうつ病の診断してるわけではないよ、ってことかもしれないけど、だとしたらそうでない旨を誤解がないように提示すべきです。少なくとも正規の医療でないことの明示、重度のうつの場合へのケア(退会勧告時の医師への誘導など)はきちんとやる必要はあると思います。
なにより、患者のためのSNSなのであれば、爪弾きにするような行為を軽々しくしてはいけないと思います。
悪意のある言い方をすると、免責事項を掲げて手におえないのは医師に投げてやりやすい(問題にならない)ところからお金を集める、というサービスに見えます。もちろん、そのいう意図がないとは思っていますが。

というわけで、認知行動療法を看板にするのはよいですが、位置づけやそこからはみ出た部分のケア方針などはきっちり提示すべきです。有料なんだから。

主題は「地獄への道は善意で舗装されている」ということだと思います。
が私の善意云々ではなく(私信公開は、要請に応じたまでなので)サービスとしてどうか、ということだけが問題ではないでしょうか。
そして今回のサービスは、拙速で至らない点がありました。
その点反省しています。

善意で始める危険 - novtan別館

僕のエントリの主旨はまとめてしまえば「善意で突っ走るのは良くない」であり、拙速であることもさることながら、良かれと思っているから公開止めないよというという善意(となんだかよくわからない覚悟)による行動が問題だ、と言っています。サービスとしてどうか、という点にフォーカスするのであれば、現時点の問題点を踏まえると停止しない理由がありません。でも、例え自殺者が出ても〜罪を負ってもやる、というあなたの善意からなる覚悟が理由で停止しないのであれば、それは善意が問題でしょ。

「至らない点があり、反省している」という言葉が出るのであれば、なぜ現状の状態で公開が続いているのでしょうか。実際には至らない点などごくわずか、指摘は的外れと思っているのですか?それとも、必要悪とでも自認し、あえて止めないのでしょうか。

もし、善意や正義がその動機だとしたら、一歩下がって考えて見ませんか?

追記

頂いたコメントへのお返事はこちらU2plusの東藤さんのコメントへのお答え その2 - novtan別館