音楽業界各社の警告を僕は評価する

違法かになるからって今更DMRフリーにするなんていうなクソどもがという趣旨のエントリを書いたのもわりと最近の話ですが、いよいよ刑事罰化が始まるに当たって、音楽業界各社や文化庁がいろんなガイドラインを出してきていて、いや別にそれまでだって違法だったのが刑事罰になっただけでじゃあなぜそれまではガイドラインがなかったんだ的な議論を抱かずにはいられないわけではありますが、まあ、なんというか…昔のアダルトサイトみたいな趣のある警告ですよね。あるいはACの怖い系の広告。
これはもう、メジャーポップス業界がメインカルチャーから離脱する宣言にしか見えてこないひねくれ者の僕ですけど、この、「サボってるやつへの説教をその場にいるやつにすることでサボってるやつが酷い目にあっても自業自得感の強化」みたいな免罪符感覚な「俺たちは言ったよ!警告したかんな!」テイストがたまりません。どんな日本語だ。
間違いなくこの法律は違法コピーの抑止力になる。で、よくわかってない何人かは犠牲になる。で、音楽ってそこまで大事じゃないかって思う人も増える。音楽そのものがメインカルチャーから脱落することは多分ないんだろうけど、売り上げのボリュームがあるはずのポップスはすでにサブカル化していて(それはオリコンチャートをみれば明らか)少なくなったパイをどうやって奪い合うかの世界になっちゃったんじゃないかな。
そういう時代の始まりにふさわしいのがあの警告文ですよ。もう音楽は素人が気軽に手にとることができるものではなくなりつつありますね。