文化を言い訳にしてはいけない

どーしちゃったの楠さん。
こんな人だったっけ…もっとリテラシーのある人かと思っていたんだけど。

はあそうですか…と言わざるをえない…

単にリスクを負っても、それを周りにまき散らしてもいいから俺が食べたいんだ!ということならわからんでもないのです。周囲に与える被害も含めて自己責任。なあに、たいていは問題なんだから大丈夫!(飲酒運転の言い訳みたいですけどね)
でも、文化の名のもとにそれが許容されるべき、と考えるってのはやっぱりおかしい。文化だったらいい、であれば日本の悪しき風習(家長制度とか体罰とか夜這いとか部落差別とか)も文化の名のもとに許容されかねないんじゃないの?
表現の自由とか内心の自由みたいなものともまた違う。それらは他者に害を及ぼさない限りは尊重される。
いわゆる公衆衛生は、社会全体で機能させないと意味が無いので、今までもある程度の強制力とともに発達してきたわけで、その結果、今の、ちょっとやそっとでは不衛生が原因で死ぬに至らないような日本の環境が保たれているわけ。それは、数々の文化的な風習を多分奪ってきている。
そんな中でさ、肉の生食なんて言う日本の伝統文化でも何でもない(いや、一部の地域では違うかもしれないけど)ものを盾にお役所を批判するってのはずれてる。ものすごいずれてる。
河豚が鉄砲って言われていた理由と、それがきちんと毒を取り除ける人だけに調理できる許可制になったという経緯を考えたら食べ物に対する規制が如何に妥当かどうかはわかりそうなものです。
自分は大丈夫だろう、と考えるのは愚の骨頂ですな。

ちなみに、ナマの豚肉が食べたければドイツに行くがいい。日本より厳格に管理されているらしいし。もっとも、いろんな調理法があったりレバーを出してくれるわけではないけどな!
ドイツ:低年齢小児は味付けひき肉および生の豚ひき肉を喫食すべきではない | 食品衛生インフォメーション
それでも子供には食べさせない。おとなは死ぬ確率低いから自己責任でどうぞってだけだけどね!

追記

id:ublftboさんが僕の言えてないことも含めてとても良いエントリーを書かれているのでご紹介しておきます。
「食文化」と生レバー - Interdisciplinary