替えのきかない人材になろうVS替えのきかない仕事を作るな

サラリーマンが気楽な稼業なのは責任なるものが個人には降ってこない(せいぜい首で済む)ことなんだよな。人情抜きにして考えるとそんなもの。
しかし、会社を辞めるというのは簡単なことではないし、できれば安穏と暮らしたい。地位を保つにはどうしたら良いものか。
よく、「つらいなら辞めちゃえよ。お前がいなくても会社は回るよ」という決断を促す言葉が語られます。でもさ、「俺の存在価値ってその程度のもの?」って考えちゃいますよね。現に、会社からは「君がいないと困るんだ」って言われちゃってたりして。
一方で、会社も「特定の個人に依存した仕事を作るな」と言われますよね。うーん、でも確かに手続きとか経緯とかを個人が握っているのは不味いけどそれは事務レベルの話で、創造性とか、顧客との人間関係とかはやっぱり人について回る。依存度を下げることはできても辞めても無影響とはいかないよなあ。
と、いう話になるのはそれなりに優秀だったり、見込みがあったりする人材だけですよね。替わりがきくどころか金払ってでもお引き取り願いたい人材もたくさんいるわけです。サラリーマンって何を目指すべきなんでしょうかね。
こう言う話は0か1かで話しても仕方が無いのですよね。仕事に責任を持つことと途中で辞めちゃうことは単体でみると矛盾してるかもしれないけど、会社側の責任もプレイヤーとして勘定すると辻褄があうこともよくあります。
だから、サラリーマンは遠慮なく替えのきかない仕事をするべきだし、会社はリスク管理をきちんとすべきなのかな。少なくとも、この手続きは俺にしかできないみたいなのは替えのきかない仕事ではなく単なる仕事の握り込みだし、会社の怠慢ですよね。そうじゃなくて、自分なりの付加価値のある仕事をしよう。その付加価値は今の会社じゃなくても適用可能なものでありたい。できればいて欲しい、という人材を目指したいよね。