とにかく早くやる、の顛末

会社で新規事業を立ち上げる時には様々な角度での検討をします。コストをかけるだけの勝算はあるのかとか、要員は足りてるのかとか、収益の見込みとか。
もちろん、うまく行くかどうかはギャンブルみたいなところがありますので、最後は思い切って決断するんだけど、外堀は埋めなきゃなりません。
とはいっても、最近はクラウドサービスをうまく使えばパイロットサービスは低コストで構築できるし、まずはやってみる、が比較的やりやすくなったとは思いますね。ただ、それにもコストはかかるわけだし、うまくいったら運営する体制を作る必要があります。
正直なところ、いちばん考えなきゃならないのは、うまく行った時に運営が回るかなんですよね。単価が低いサービスだとサポートでペイしない場合もあるし、営業でとってきたはいいけど交通費もでないとかね。

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うーん、あらためてみてみるとなかなか酷い。事業で一番難しいのは、軌道に乗せて、継続して行くことです。早く作るのはいいけれども、運営することをちゃんと考えないとこうなっちゃう。作ったら作りっぱなしってのはクラウドサービスを使うことによる良くない点ですよね。多分メンテもされないからセキュリティホールでも見つかったら踏み台になりまくりな気が…
アイディアをすぐ形にするってのは素晴らしいと思うんだけど、それをすぐサービスとしてローンチするのが素晴らしいかというとそうではないと思うんですよ。やってみて収益性がなかったらすぐ撤退ってのはありなんだろうけど、こうやって屍を晒し続けると、適当さ加減だけが目立って新しいものもどうせちゃんと運営されないんだろうな、と見られるよね。
そもそも、ここで挙げられているような、直接収益性があるようなサービスは運営に対する信頼感がないと客側も継続的にコストをかけられないんですよね。ちゃんと金払った分の成果をあげてくれるのか。効果は期待通りでないとしてもちゃんと広告として出てるんだよねとか。
今までとりあえず的なサービスって広告収益モデルに頼ってきた部分もあるけどそれはこういう直接収益モデルはとりあえずではうまくいかないってのが分かり切ってるからなんだろうな。