いい加減やめたらいいのに「サイバー攻撃」

新年早々なんでも農水省が一昨年から去年かけて「サイバー攻撃」を受けた、という件が報道されている。
サイバーとはおおよそコンピューター及びネットワークの(ちょっとかっこよさげに言うと電脳空間の)、という形容詞と思っておくけど、いい加減、こういう形容詞を使わないといけない理由はないと思うんだ。いかにも近未来的で、現実離れしていて、ちょっと難しい、というイメージを醸し出してしまっているこの言葉が「未知の脅威」「防げなくても仕方ない」というような言い訳感をも漏れ出しているように思えてならない。
もっというと、サイバー攻撃というのは旧来の「スパイ活動」と目的は変わらないことが多いんだけど、手段にのみ注目が集まる言葉だと思う。ネットワークをダウンさせる、という意味での文字通りの「攻撃」であればまた話も違うけれども、情報を盗み出そうという行為に対していつまでもサイバー攻撃なんてレッテルを貼っていても改善していかないよね。
単純に、これは情報管理の問題であって、サイバー攻撃だろうが内部流出だろうが手段を問わず重大性は変わらないしね。
普通に「不正アクセス」といえばよいのだと思うんだけどなあ。不正アクセスなら防げなかった方も悪いというイメージが付くのが嫌なのだろうか。