「永久機関脳」は説得できるか

エネルギーを作り出す試みは、効率との戦いです。逆に言うと、損失との戦いなわけですな。エネルギーが無限に取り出せる仕組みは夢ですが、熱力学の法則を破らない限り実現不能なものですね。…エネルギー関連各社の陰謀という妙に具体的な批判が聞こえる気がしますが気のせいでしょう。

勘違いしてはならないのは、「本当の永久機関」でなければ実現可能性があるということです。太陽光発電が太陽さえ光を発しなくならなければ発電し続けることができるのは人知では計り知れない存在からエネルギーを分けてもらっているだけである、ということをわかっておくべきです。それは「永久機関っぽい何か」にも発生している場合がありますからね。真のエネルギー源はどこかが焦点であり、常に「効率と損失」が意識されるべきだ、という話にすぎないのですが、なぜか人はそこに「無限」というロマンを求めてしまう。無限に堕ちたらエネルギー研究としては終了です。

このあたりは普通に熱力学の法則をそれこそ中高生レベルで理解できていれば容易には陥らない罠なのですが、大学教授レベルでもまじめに主張してしまうことがあるという恐ろしい世界でもあります。なんでそうなってしまうんだろう。

一つ問題があるとしたら、物理。高校レベルまでだと物理って「ただし、摩擦はないものとする」とか「ただし、損失は起きないものとする」という仮定でとにかく物事がどういう法則で動いているかを学ぶんですけど、そうすると「摩擦はない」「損失はない」という前提が大半の人の物理に対するイメージになっちゃっているのでは?

これを避けるためには高校の物理でそういったいい加減な授業をやるのをやめるべきなのです!そうすると、物理の授業は飛躍的に難しくなり、試験で落第する学生が増え、学歴社会日本に絶望をして自殺する人が増え、日本は崩壊する。アレ?

こういう問題に対処するためには政治家に科学の高い素養を求めることは無理だと思うんだけど、せめてきちんとしたブレーンをつける、ということ、あるいはそれを求めることが必要だと思います。政治家としての姿勢の問題ね。でもまあ水伝が後ろについちゃったりするような現在において、絶望的ではあります。
メディアは不勉強すぎる。報道しないといかん場合があるのは仕方ない(報道されないのは陰謀だとか叫ばれるのも問題だしね)けど、その場で評価できるたぐいのものは批判的な報道をするのも使命なんじゃないの?