ブラック社員とどう向き合うか

こういう話は言葉の定義をきちんとしないとそれが何に向けられた話なのかさっぱりわからないという問題があります。なので、定義したいところなんだけど、その定義問題も含めての話だと思うので、一旦定義はスルーして話を進めます。

実は、学生や求職者が「ブラック企業だけはなんとしても避けたい」と思うのと同様、企業側も「割に合わない人材は絶対に採りたくない」と考えています。そういう意味ではお互いさまですね。
そういう人材を、ここではブラック労働者と呼ぶことにします。突き詰めれば採用活動というのは「ブラック労働者を洗い出し、ふるい落とすためのプロセス」なわけです。

Joe's Labo : 採用活動とは、一言でいえば「ブラック労働者をふるい落とす作業」です

まあこの人は元々解雇規制撤廃派の人なのでそこを加味して考えたいですけど、冒頭から飛ばしていますw
「割に合わない」=「ブラック」であれば相対的に見て「割に合わない」会社の方が多いような気がしますがw
採用活動って言っても色々合って、突き詰めることが可能なのか疑問ですけれども、割にあわないっていう楽ちんな定義で話をするのであれば確かに割に合わない人材を出来るだけ取らない、というのが採用活動のキモではあります。ただ、これって完全に「労働者採用」目線であって、仮に解雇規制撤廃された場合の採用活動って有用な人材を回転させるためのオーバーヘッドをある程度見込むわけですからむしろ方向性が逆になると思いますよね。つまり、できそうな人材をバンバン採用して割に合わなかったらバンバンクビ切るみたいな。

では、企業からみて、どんな人材がブラック労働者なのか。そして、現状のシステム内で、求職者に送る最善のアドバイスはなにか。キャリアを考える上でとても重要な視点なので、簡単にまとめてみたいと思います。

Joe's Labo : 採用活動とは、一言でいえば「ブラック労働者をふるい落とす作業」です

ふむふむ。これは興味深い。

簡単に言うと「給料分に見合わない労働者」ということになります。たとえば額面で年に500万円とすると、年金保険料等の企業負担分も含めて、だいたい800万円くらいのコストが発生するので「とりあえずはそれだけの価値がある人材かどうか」をじっくり見極めることになります。日本企業はポテンシャルを重視するので、学歴の
無い人や筆記試験の結果が悪い人はブラック労働者としてはじかれます。

Joe's Labo : 採用活動とは、一言でいえば「ブラック労働者をふるい落とす作業」です

お前それ最初に言ってるやん!

まず額面で500万の採用ってのは新卒の話ではないですね。中途?キャリア?採用の話なのかな。でも中途なら学歴より経歴重視だし、筆記試験をやらないことも多いなあ…
いきなり何の話だかわからなくなりました…

でもって、それでブラック労働者としてはじかれる?じっくり見極める=経歴を見るwwww人材見極める目線はどこにいったw

では、いい学歴でTOEICや筆記の結果も上々ならそれでOKかというと、それだけではありません。日本は終身雇用が義務付けられているので、今度は「65歳まで働ける人材かどうか」を見極めることになります。

Joe's Labo : 採用活動とは、一言でいえば「ブラック労働者をふるい落とす作業」です

義務ww解雇の濫用が禁じられているだけだろwwよっぽど楽々解雇がしたいんだなこの人。

この場合、育児休暇を取得する可能性が高いので、女性という時点でブラック労働者確定です。
同様に、体が弱かったり持病のある人も企業から見れば立派なブラックです。

Joe's Labo : 採用活動とは、一言でいえば「ブラック労働者をふるい落とす作業」です

ブラック企業にとってブラック労働者とはって話だったんだこれw

もちろん、40歳以上の中高年求職者も、よほど素晴らしい職歴や専門性が無い以上はブラック労働者確定です。職能給では年齢がいった人はそれだけで割高になってしまうから、仕方ないですね。

Joe's Labo : 採用活動とは、一言でいえば「ブラック労働者をふるい落とす作業」です

職能給なのに年齢に比例wwwどんな職能給だよwww

というわけで、そもそも支離滅裂なエントリなんですが、これ。

以降、本来、自由な売り買いができるならブラック要素は存在しない現状、筆者が個人へ送る最善のアドバイスとは
※詳細はメルマガにて

Joe's Labo : 採用活動とは、一言でいえば「ブラック労働者をふるい落とす作業」です

これが本丸だよね。ここで挙げられている労働者は「ブラック認定されるから採用されづらい、だから解雇規制を緩和すれば採用されやすくなりますよ!」ということを言いたいんでしょうけれども、図らずも「ブラック企業はそういう基準で人を見ているんだなあ」ということが判明してしまいました!
そりゃあ日本にはブラック企業が山ほどありますが、まともな会社ならこういう「ブラック労働者扱い」はしてないですよね。解雇規制撤廃というのはここでいうブラック労働者をブラック企業が好きなだけ(低賃金で)雇って、いらなくなったらすぐクビにしたいという願望から生まれたものだということがはっきりわかります。

筆者にはそんなつもりはないのかもしれませんが、そうとしか読めない。

ここで挙げられている労働者側の「問題」を問題にならないようにしようと色々な働き方の改革がなされているのが現状です。確かに、こういった点によって雇われづらくなっている部分があることは否定しませんが、解雇規制を撤廃すれば解決!なんて話では全然無いわけで。

労働者側を味方につけようとして失敗しちゃったかな、このエントリは。

で、実際、割の合わない社員ってのはいます。育休とってようが体が弱かろうが、有能で成果を出してくれる人は問題ないんですよ。むしろそういう優秀な人を働きやすくすることは人材難の現在非常に重要なんです。問題は成果が出ないけどしがみついている人をどうするか。切りたいけど辞めてくれない、みたいな。
その答えが解雇規制撤廃か、と言われると悩んでしまいます。正当な理由なく切れない(つまり、なんだかんだ言って会社としては順調)なのであれば、そういうお荷物を抱えていくのも企業の社会的な責任の一部なのかもしれません。経営危機になったらまっさきにおさらばなのでまあ仕方ないよね。