今回の都知事選で「ネット選挙の実力が問われる」とか言っちゃう人

なんかこう一緒にされたくない感があるネット住民の人も多いんじゃなかろうか。

泡沫だとかバカにされてますが本来選挙ってこういうものだった気がして、候補者の世界観を支持する人達を軸としたネットから派生した「草の根」の活動なんですよね。

http://usami-noriya.com/?p=3641

気のせいです。

選挙って当然だけど(ネタ立候補者を除けば)支持母体がいるのは当たり前で、ハウスイン氏などはその支持母体が「ネット」に見えるけど実態としては「ネットのごく一部(もしかしたらほぼ0)」であるというところがまず重要。で、選挙ってのはどうやってその支持の規模を広げていくかというのが本質的なところですから、正直、「でまーす。こうしたいでーす。以上」って人は元々超絶に支持されていない限り泡沫の枠から出ることは難しいわけですよ。
元帥のところにボランティアがたくさん来るのだって話は一緒で、下手すりゃそれが支持者の全量だったりするかもしれないって話で。

アメリカの選挙なんて見ているとわかるけど、こういうのって「ニワカ」過ぎてレベルを落としていくだけなんですよね。ご苦労さまです。

ネットでの影響力という点では、もっとも有利なのはネトウヨの「団体支持」を得ている田母神さんになってくるでしょうが、家入一真さんがどこまで支持を得ることができるのかはいやがおうでも注目してしまいます。

大西 宏のマーケティング・エッセンス : 家入一真さんにどれだけ票が集まるかに注目しています

こういう意見もありますけど、ネットの影響力って案外「支持を広げる」方向には向かわないんじゃないかと思います。開始時点で「すでに支持している声の大きな人」は目立ちますけど、鞍替えしたり、急に投票に行く気になったりみたいな空気はさっぱり醸成されませんよね。一部の熱狂とは正反対の冷ややかさこそが「ネット運動」の本質的な枠組みであって、本当に影響力を発揮したいのであれば、ネットの枠に収まらない情熱が溢れ出ないといかんと思うのですな。別にネットのみの活動でもいいんだけど、ネットのほうが嘘や虚飾がバレやすいからね。