経路での圧縮について雑感

通信量が低いことは色んな意味で絶対正義になりうるとは思う。かつてホームページに重たい画像を使うのはご法度だった時代のJPEGの救世主っぷりと言ったらなかった。
んで、通信の秘密云々というのは守るべき建前ではあって、今までも再三議論されてきた話ではある。結局のところ、何なら見てもいいよという緩やかな合意の話であろうし、100%守られることは保証されない話でもあろうし、キャリアに対する信頼の話でもある。通信の秘密を厳密に守りたいならTSLを使うべしというのも正しいし、そしてそのことは後ろ暗い目的から通信の秘密を守りたい人以外の誰も幸せにしづらい話ではある。

ってな感じで考えるとまずもって原理原則を無視することは筋が悪い。原理原則があって、それだと解決が難しいことがあって、じゃあ誰と誰が合意した上でそれを行うのか、という話でしかないと思う。

今回の件で言うとユーザーに黙って圧縮した挙句正統な業務行為だというキャリアは死すべしだと思う一方で、サービスとして一部のデータを劣化させる代わりに通信量を減らすという物はあってもいいだろうし、そりゃユーザーサイドの選択でChromeとかの機能でやるのが理想的なんだろうけどぶっちゃけこの手のものを使うのは情弱というかそこまで考えたくない人たちの方が多いだろうことを考えるとキャリアオプションとしてはあるべきかなーとかね。