三国志11 / 北方謙三

三国志〈11の巻〉鬼宿の星
陸遜が辛そうです。そらそうだ、かたや死んでも敵をとる覚悟の劉備。かたやなんかやる気の足りない孫権。2人の英雄の狭間で自分の作戦を貫き通す。歴史小説読んでると軍師な人たちは結構自信満々で指示だししちゃったりしていますが、現実の仕事と考えるとそりゃあ胃に穴が開きそうなストレスで決して長生きはできそうにありませんよね。そんな勢いの蜀呉攻防戦。ぎりぎりの戦いで敗れた劉備白帝城で最後を迎え、一方歴史の表舞台から去った馬超は小さく生きようとしていきます。結末のわかっている物語なのに毎巻新たな発見がある北方三国志。ついにあと二巻。