三国志12〜13 / 北方謙三

三国志〈12の巻〉霹靂の星 三国志〈13の巻〉極北の星
もはや今まで活躍してきたほとんどの男達は死んでしまっていてテンションダウンしている三国志の終盤です。司馬家がじわじわと曹家をのっとっていく様子のねっとりぶりとかはいいですね…。粛々とした北方馬謖は切られちゃいかんと思ってしまう。ちょっと新しい。7度放つ人は陳瞬臣の出来レース説のほうが面白かったな。自分の意思を貫いて命令に逆らう李厳とか、なかなか単なる悪者が出てこないこの三国志でしたが、あえて仲達を走らせないで余韻の元終わるのがすばらしい。
使わないともったいない伏線がいっぱい張ってあった気もしますが、これにて劇終