転載したのは画像データなのか画像へのリンクなのか

僕の中では結論が見えてませんが気になったので。気になったのは以下の記事。
Yahoo!ブログ - 児島の仙人のきまぐれメモ あなたが「危険と感じていない」ことが、一番「危険」なのだ。
もともと何が起こったかはここにくる人はご承知だろうから触れない。OYAJI氏が言うところの工夫は話の流れから言うと画像をすりかえることだと思う。さて、果たしてYahoo!ブログの機能で転載しているのは画像なんだろうか、画像へのリンクなんだろうか。
いわゆる同一性保持権をホームページに認めるのかと言う問題は、わりと前から議論されている。同一のページ内での記事の一貫性や内容を損なうような変更は同一性保持権を侵害しているという意見がほぼ大勢を占めている(判例あったっけ)。ここで、内容とされるのは、果たしてテキストデータなのか、ページそのものなのか。デザインを問題にすると要件が成り立たないことがほとんどであることを考慮すると、デザインは排除可能と思われるが、そのテキストに密接に結びつく画像については、内容とみなされるべきであろう。とすると、転載を許可すると言うのは画像も含めて許可するというのが本質だと思われる。
であるならば、それは画像へのリンクなのか、それとも画像データそのものなのか。本質的にはどちらでもよいと思う。許可を出した以上、画像データの置き場が別の場所になっていても問題ないだろう。
以上のことを踏まえて考えると、Yahoo!ブログの自動転載機能で画像へのリンクとして転載されるのは転載機能として不十分なのではないか。
別に元記事の作者がコントローラブルなことを否定するわけではないし、転載した記事が「自分の記事として著作権を持つ」という考え方はちょっとおかしい(転載記事を元にした翻案・変更は転載しちゃったら自分のものだから許されると言ってしまっているようにも聞こえる)とは思うけれども、転載と言う行為が相互の同意でなりたつものであるならば、一方の恣意的な判断により他方のコンテンツの内容が変わってしまう余地のある機能はおかしいのではないだろうか。