フレーズ紹介サイトについてのアイディア

sta la sta - 『本で見つけた名言を投稿・検索できるサイト「バーブル」』は著作権法的にOKなのでしょうか?を読んで考えたちょっとしたアイディア。著作権の期限が切れていないものに対して。
そもそも、内容を単純に抜書きしての紹介は引用にあたらないし、解釈によっては転載と認められるのはまず衆目の一致するところでしょう。ここで利害関係を考えると、転載で問題になるのは転載そのものの権利はさておき、ざっくりと

  • 改竄される(同一性保持権の侵害)
  • 誰のかわからない(氏名表示権の侵害)
  • 悪意のある紹介で誹謗中傷される(著作権とは別)
  • 得られるはずの利益が得られない(財産権の侵害)

というところでしょうか。このようなサイトの場合、(名言と言うのが守られるのであれば)、前三つについては特段問題ではありませんよね。最後の点についてはどうか。名言を見て感銘を受けたら読みたくなることはあれ、それによって売上が落ちることはなさそうです。むしろ積極的にAmazonへのリンクを張るなどして宣伝に努めたらあがる可能性すらあります。という事を念頭に置いた上で、著作者に(著書に対する包括的な)許可を求めれば、案外肯定的な返事が多く返ってくるのではないでしょうか。許可された著者のみ即時反映にするような仕掛けにすれば著作権法的な問題は発生しづらいのでは。出版社も損しませんし。
もちろん、著者の人が「あの本は失敗だから紹介されたくない」とか名言じゃなくて「迷言」が紹介されたらどうしよう、なんて心配をすることはあるかも知れませんが。