困ったなあ

いまいち何がかみ合ってないかわからなかったりするのですが。

では、殺人犯に重い刑罰を科す法制度は、殺人行為に対する抑止力のために唯一の手段でも絶対の手段でもないから、廃止すべきかというと、そのことに賛同する人というのはおそらくほとんどいないでしょう。完全には抑止できなくとも、それなりに抑止できれば、社会的あるいは法的なシステムとしてはそれなりに有効なものであると評価しうるのです。

法システムにおいては唯一であることも絶対であることも不要である: la_causette

そういうことを言いたくて唯一でも絶対でもないと言っているんじゃなくて、実名であることがそもそもの要件じゃないと言いたいんですよね。抑止力としての重い刑罰を科すというのは社会的に妥当な選択肢だからであって、他にも色々やり方があるわけです。
じゃあ、全て実名にすべき、というのが社会的に妥当な選択肢かと言うと、まだ議論の余地があるよね、と言いたいだけなんですよ。
トレーサビリティーを実名や住所で担保することが妥当であるかどうかが議論されない状態のまま実名であるべきと主張するのは酔払い運転は死刑にすれば抑止力はあるよね、というくらい短絡的な発想だと思っています。
もちろん、議論を尽くした挙句に実名であるべき、その為には世の中の仕組みをこうするべき、という結論に達するかも知れませんけれども、実名にすれば全て解決!という話ではないんじゃないですか?それとも全て実名にしたらネット犯罪はなくなるということを言いたいのですかねえ。
僕はどちらかというとトレーサビリティーは大事だと思っている方ですが、実名を出すことがそれにあたるかと言う点でまだ議論の余地が山ほどあるんじゃないかと思っているわけですよ。