えー?またサマータイム?

そもそも何がどうして骨太なのかわかりませんが。

環境分野では来年の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)などで主要テーマとなる気候変動問題への対応について、「京都議定書削減目標の確実な達成」と「2013年以降の国際的枠組み構築に向けたリーダーシップの発揮」の2点を掲げた。具体策として〈1〉サマータイムの早期導入〈2〉地球温暖化対策で、途上国を支援する資金メカニズムの構築――などを明記した。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070602i101.htm

まだサマータイムが環境に効くとか寝言を言っているようです。
以前、うちの現場でどうしても残業が日常にならざるを得ない状況で、でも18時に空調止まっちゃうから延長交渉をしたら「7時から空調入れてるから、早く来れば」と一蹴。そりゃそうかも知れないけど、2時間早く来て2時間早く帰れるわけ無いじゃん。終電までだよ。と思ったわけです。ま、確かに夏時間導入すれば終電も一緒に早くなるわけですが、空調切れる時間も一緒に早くなるわけで、じゃあ結局7時に出て2時間多く働くか、と。意味無いですね。
ここから得られる二つの教訓。1、9時が現在の8時になったところで、既に暑い。2、18時が17時になると、終電までの暑い時間が増える。例えば、以前なら18時に空調が切れて、22時くらいには涼しくなってきた、が夏時間導入後は23時まで気温が下がらない、という感じ。さて、環境によいのか。
そして、定時後まだ明るいから経済効果がどうのって言う話は環境の話に全く逆行していますよね。だって、今まで19時に閉めていたお店をまだ明るいから20時まで明けろと。大体就労時間延びるじゃない。
終電までの時間が延びるわけじゃないから、労働時間が増えるわけが無い、というのは主にホワイトカラーの労働のみを想定した言葉であって、しかも経済を立てれば環境が疲弊し、環境を立てれば経済効果は変わらない。一時間早くなったところで朝活動し始める時間帯の気温はほとんど変わらないから、暑い時間に活動する率が上がるわけで、結局のところ、目的に対してのメリットはほとんど無いと思われるわけです。そして、ITシステムの夏時間対応にかかる費用と積みあがる屍の山は想像するだに恐ろしい。多分、導入直後は日本全体が大混乱します。絶対バグだらけになるもの。
これは、もしかして、仕事がなくなってきたIT業界の陰謀では無いでしょうか。あるいは、逆に、IT業界を夏時間対応に忙殺させ、それが終わったときには本来のITビジネスは海外企業が牛耳っていると言う欧米あるいは中共の陰謀。これだけ誰もメリットが無いと思っているのに、そしてITシステムの回収と言う致命的なデメリットがあるというのに、何度も推進を試みる、と言うのはどう考えてもお題目以上の裏の目的があるに違いありません。そもそも導入の効果自体欧米でも最近否定気味だというのに。


インフラを脅かし、人間の生活リズムを狂わせ、国を疲弊に追いやるサマータイムの導入には断固反対したいと思います。
via サマータイム、導入の動き再び | スラド