さらっと言ってるけど、捕捉できてない年金保険料があるってこと?

ちょっとこれは無いと思うんだけど。

宙に浮いた年金記録5000万件」は、社会保険庁の情報システム上には「存在する」データだ。より問題なのは、本人が保険料を支払ったにもかかわらず、データベース上に記録が残っていないというケースが、かなりありそうだという点だろう。
この事態が、混乱に拍車をかけている。社会保険庁の事務処理ミスや、社会保険庁と市区町村の間の事務処理がおざなりであったことが原因とみられ、支払ったのに記録がないのだ。記録を訂正するためには保険料納付の領収書をもってこいというのが社会保険庁の言い分だった。しかし果たして20年前、30年前の領収書を誰が保存しておくだろうか。

テクノロジー : 日経電子版

ありそうって。あるんなら大変だよ。5000万件じゃ済まないって事でしょ。そもそも、結果として払わなくて済んだ年金がいくらあるんだろうね。その分は国民全体に還元されるべきだし、それが施設や天下り役人の給料や裏金に消えたんであれば、使った人が補填すべきだしね。
今回の問題はシステムの問題に転化されることが多いけど、本質的にはシステムじゃなくて運用の問題。昔からの日本のいい加減かつその場しのぎのお役所仕事のせい。そしてみんなの大事なお金を預かってるのにちゃんと仕事しないで箱を立てたり変な投資したりしていた社会保険庁自治労の怠慢。銀行だったら即日業務停止、組織的詐欺の疑いで拘束して調査されてもおかしくないよね。
それにしても、一年で名寄せするんだそうで。前、某銀行に関わる仕事で「1年でできる計画立てて」みたいは話があって、さすがお役所(謎)、制度と公約のためなら精神と時の間に入るのも辞さないのだなあと思ったものですが、1年って。適当にいっただけでしょ。選挙終わったらやっぱり無理とかいうでしょ。でも言ったからにはやってもらおうじゃありませんか。引退者や家族も含め関係者全員集めて寝ずにやったら終わるんじゃない?そこまでやってダメだったらしょうがないけど、やらないうちからダメなんて一度約束したからにはいえないよね。システムを作らせるんじゃなくて、手作業でやりなさいよ。その方が早いよ、きっと。
あ、ちなみに怠慢による仕事のミスだから当然残業代とか休日出勤とか甘いことは無しね。労働基準法を持ち出して甘える代わりに一般市民の金の恨みを一心に引き受けて生きていくか、四の五の言わず誠意を持って対応するか、どちらがより人間らしい責任の取り方か考えてみた方がよいよね。