何かをできる資格
これも募金しない人は間接的人殺しか問題に近い気がするんだけど…
通報しなければまさにＡＶのような状況でレイプし放題、暴力団員がバッグについているためバレる事もないと考えられる。通報すれば殺されるかもしれない。
http://d.hatena.ne.jp/heartless00/20071122/1195754733
もちろんこの犯人は非難されるべきもだ。しかしその場合「人間なら、自らの命を投げ捨ててでも救わなければならない！」「俺なら絶対にそうする！」という重い決意を伴うべきだ。それを易々と「この鬼畜が」と言えるこの想像力のなさ。どうせ別の世界の出来事、自分には関係のないこと、「他人事」と思ってるのだろう。こういう人間に限って今そこにあるいじめも見てみぬふりをするのだろう。
http://d.hatena.ne.jp/heartless00/20071122/1195754733
しかし世の中は腐ってないもので、正義を貫く人、自己犠牲を厭わない人が少なからずいる。
私はそのようでありたいと思うし、そのようでありたいと願う人間だけがこの犯人を非難できるのだ。
と言う記事に、僕はこうブクマでコメントした。「なるほど、一旦規律の厳しい悪の組織に入ったが最後、その規律に立ち向かう覚悟の無いチキンどもにはどんなに鬼畜な行為であっても非難されることのない特権を手に入れるわけだ。悪は正義だな。」もちろん、肯定ではなく皮肉である。
前段において、通報すれば殺されるかも知れないから立ち向かえなかった、だから、同じように止められるべき何かを止められなかった人は非難する資格がない、ということなんだけど、そんなことは無いでしょう、と言うことを言いたいわけだ。つまり、悪の組織に入る、という大元のところで、つまり、悪を行うことが(程度はわからなかったかもしれないけれど)わかって入っている時点で、既にして無条件に非難される立場を得るわけだ。その後の行為は結果としてなされたことに過ぎず、止められるかどうかなんて非難されるかどうかの条件にはならない。
大体、別世界の出来事だったら「レイプし放題いーなー」くらいの感想があってもおかしくない。人として、社会として、自分の生きていく環境として、こういったことを許してしまうとやりにくくなる…と言うのはエゴの部分はあるかもしれないけれど…ので非難するのであるから。
「犯人を擁護している」「自分もクズなのだから犯人を許すべきだと主張しているのだろう」といったご指摘ですが・・これは私の書き方も悪かったのかもしれませんが、誤解です。書いた意図は逆で、社会の人々は犯人と同じクズであってはいけないのではないか、というものです。
http://d.hatena.ne.jp/heartless00/20071124/1195945720
と言うわけで、あなたがそんな風に考えているとは全然思ってなくて、単に前提がかみ合ってないだけでしょうと思うのですが、直接手を差し伸べることができない(しない、ってのも含めてね)が、実際に悪行を行ったクズと同じであることはありえません。本当にそう思っているんだったら今すぐ世界中の紛争を止めるために旅立つか、政治家か、大財閥のトップを目指して世界を変えてください。そういうのと同じレベルの議論に思えます。
私が資格がないと言ったのは批判する権利や憲法で保障された言論の自由の事を言ったのではなく、〜議員の資格なし、〜教師の資格なし、などの通俗的に使われている意味での資格です。
http://d.hatena.ne.jp/heartless00/20071124/1195945720
通俗的には、〜の資格なしと言うのは、その立場で仕事をするに当たって、常識ではありえない間違った発言を繰り返したり、実際に悪行を行ったりした場合ですよね。だとすれば、凶悪犯を非難するのは社会の構成員の資格がないほどのありえない発言なのでしょうか。そうではないですよね。だとすれば、むしろ、通俗的な意味での資格こそが我々にはあるわけで、本来の資格は法曹関係者とか社会学者にしかないんじゃないでしょうか。自分の生き方にはかかわらず。
ディズニーランドのように表向き楽しいアトラクションの下で途上国の子供たちが餓死しているとしても見えないように隠す。
http://d.hatena.ne.jp/heartless00/20071124/1195945720
と言う一節を見る限り、やはり募金箱は通過してはいけないと考えておられるようですが、あなたは毎回自分の持てる余力を他者の救済に費やしているのでしょうか。もしその上で、このように言っているのであれば、実践者として、我々とは一段高いところにおられるようですし、非難してはならないという言説に対する批判は、少なくともあなたという個人の言説においては適用しづらく、みな恥じ入るばかり、と言うことになるとは思います。
そこまでは自分ではできないと思っているけれども、せめて覚悟くらいは持っていたいものです。
※でも犬死する覚悟は無いよ
