名寄せなんて無理ってみんな言ってたはずなのにな

大丈夫、できます、なんて健全なシステム屋さんは誰も信じていなかったでしょうに。未だに「出来ます」と「やります」が混同されるIT土建屋業界ですが、はてさて、どうしたものか。
名寄せなんて、銀行だって出来てませんよ。ペイオフのときにある程度は対応したはずだけど、実態として同一人物の口座かどうかなんてのはまあ、一つ一つ問い合わせてみないとわからないわけで。
システムが動くためには、インプットとアウトプットが適切であることが必要です。そのインプットの不備を補うプログラムを開発するったってロジックで解決できることならともかく、別のインプットから何とかしよう、みたいなものである以上、その別のインプットのほうも不備があったらどうしようもない。
ものすごい乱暴だけど、年金は将来を保証するシステムじゃないって言って値上げしたり給付額を減らしたりしているんだから、今だって保証しなくても良いわけで、本当に未来まで存続させるシステムなんだって誇りをもって言いたいのであれば、今すぐ全ての給付をリセットし、掛けていようがいまいが減ろうが増えようが、一律現実的な数字を(年齢的な)対象者に支給して、プログラム直している暇があったら制度の設計を直して、できたところで、必要に応じて支給額を積み増せばよい。もちろん、年金を着服した人も例外でない。例外を作るとシステムは複雑化する。
まじめに納めてきた人にとっては不公平に見えるかもしれないけれど、まじめに納めてきたのにもらえない人を犠牲にした上での自分の給付な訳だ。まじめに納めてない人に有利かも知れないけど、年金を納められないような生活をしたりアレな会社で働いた苦労を報いてあげるという奉仕精神も必要だ。と心の中で言い訳して受け入れればよい。
やっぱり乱暴だな。でも、再設計しないと本当に倒れてしまうんじゃないかってくらい破綻はしている。とりあえず、着服した人は公約どおり時効もなんもなしに牢屋に放り込んでからやったらちょっとは許してもらえるんじゃないかと思ったり思わなかったり。
まあこんなやり方じゃなくてもいいけど、一時的な不正義・不公平を将来の為に断行することができないのであれば政治などいらんよな。