自制心のなさを喧伝する人々

ポスターの胸毛が不快で「我慢できない」という表明。
何が不快と感じるかは個人の価値観と社会の価値観の両方をもって決められるから、一概に不快の表明が間違っているとはいえない。むしろ、そういう表明の積み重ねが社会の価値観を作り上げていく。
必ずしも禁止方面にしか倒れないわけではないけれど、愉快よりは不快が優先されるのは引っかかるところではある。一口に「時代」とは言いたくない。
ただ、良いことにしろ悪いことにしろ、こういう自制心の無さが社会を形作るのかもしれない。だからこういう行為を自分勝手だと思うならその反対側の自分勝手をしてやらないと対抗できないのが何とももどかしい。