氷河期世代の問題が労働環境の一般論になるのはなんだか

氷河期の問題ってそのスタートでつまづいたのを現状まで引きずらなくてはならなかった不幸というのが根底で、まあ何で復帰出来なかったかというのは確かに日本の労働環境の問題ではあるのだけど、その後の人たちが会社すぐやめても割と簡単に第二新卒とかで採用される環境ができあがってるのに比べて、氷河期の時は「1〜2年も勤続できない役立たずはイラネ」的な風潮で簡単にやめられず、一方ちゃんと就職出来なかった人がバイトや派遣でなんとか食いつないでようやく雇用が上向いたら「30近くにもなって正社員経験のない奴はイラネ」といって新卒や正社員経験中途にしかろくな求人がなく、ITや営業みたいな特定技術職以外の仕事は敗者復活戦が一切行われていないという問題だから一般論的な労働市場の問題を語ってもあまり本質的ではないなと思いました。
語り合う場がウェブだからかもしれないけど、成功体験がITばっかりなのはむしろ問題の本質を捉えているかも。