20XX年、世界はマッチョで溢れ、人類は滅亡の危機を迎えていた…

もはや、働かなくてもかなり豊かに暮らせるようになった旧世代のある中年は、
「もはや、私たちの役目は終わった。我々はもう経済を支えなくてもいいんだ。
マッチョたちに任せておけば、日本は安泰だ。
金を稼ぐのはマッチョの役割。ゆっくり余生を楽しむのが私たちの役割だ。」
と言いながら、寂しそうに笑った。

2010年、マッチョ主義によって日本社会のとてつもない大改革が始まり、人々の生活が根底から変わりはじめた - 分裂勘違い君劇場 by ふろむだ

そして、世代は一回りし、世界はマッチョで溢れた。
「どうする?地球はもういっぱいだ」
「明るい未来の為に子供を作りすぎたな俺達」
「なんとかなるって。居住可能な惑星の探索もそろそろ結果が出ていいはずだ」
楽観主義に溢れるマッチョの策は、常に希望に溢れていた。彼らにとって宇宙は無限に広がるリソースの山だ。しかし、未だ太陽系外に到達するテクノロジは開発されず、火星のテラフォームも技術的な課題が解決せず、地球の資源は限界を迎えようとしていた。
だが、マッチョは諦めることを知らない。悲観的になることを知らない。全てが食い尽くされるまで、最高の効率で、ひたすらに仕事をし続けるのであった。
人類滅亡のリミットまで、あとXX年…