AntiSeptic氏に答えてみる

僕が悪文を良く書いてしまうのは、考えたことをまとまらないまま垂れ流すことで曖昧な文章を書いてしまう原因なんだろう。わけのわからない主張に反論を繰り返していると尚更です。今に始まったことじゃないのでそれで従来の読者が減ることもないとは思うけど、もうちょっと頑張ってみたいのも確か。出社前に10分でとか携帯でぽちぽちとかやってるのもいけないとは思うけど、整合性よりもアウトプットが大事と思っています。オピニオンリーダーたらんとするには力不足な自覚もあります。精々口げんかレベルでしか議論できないんですよね。
てのはまあ言い訳。

のっけから失礼な言い方で大変申し訳ないが、こういう悪文を読まされると頭がくらくらしてしまう。

いきなり毒入りですね。読まされているってのは時系列的にはどうなのかな。最初僕の文に突っ込まなければそんなこともなかったわけで。もっとも、こちらとしては指摘をしてくれるのでありがたい。

「誹謗中傷を受けて誹謗中傷が」とか「指摘内で書かれている」などという物言いは勘弁してもらえないだろうか。せめて、「これは『どこまでが誹謗中傷〜』以下の文を受けて書かれたものだと思われるが、指摘されているように裁判所が判断すべきことだし、既に法律は施行済みだが」と書いて頂きたかった。意味は分かる。通じている。が、やはり頭の中を整理しないまま書かれていることは明白であるし、事実、誤謬も生じている。

頭の中をたたき出すだけの文章が短時間で出てこなかったって感じですね。まあおっしゃるとおり。で、誤謬とされる部分について

で、コスプレが表現の自由というのと同じレベルでネットでの表現の自由もあるとして、どこまでが誹謗中傷になるのかは苦しいところですが、匿名を撲滅すれば解決する問題だとみんなが思っていればそんなに抵抗はないと思うのですよね。そうじゃないから、あるいは、争いは減るかも知れないけど、本来誹謗中傷ではないものもひっくるめて制限されるのは好ましくないよね、ということが基本にあるんですよね。

当事者の処罰と規制 - novtan別館

これは当初バージョンなので僕のところには残ってない。コレに対する指摘が

どこまでが誹謗中傷になるのかなんてことは民事で裁判所が個別に判断することである。匿名を撲滅すれば解決する問題だとみんなが思っていれば立法府が動くだろう。それだけである。

相変わらずごっちゃごちゃだあ。 - 消毒しましょ!

で、指摘された追記の部分がこれ。

これは僕の「どこまでが誹謗中傷」を受けて誹謗中傷がって話だと思うけど、指摘内で書かれているように、裁判所が判断すべきことだし、それは既に始まっているわけですが、僕が言いたいのは匿名を撲滅して解決する誹謗中傷ってのはどんなものなの?ということです(わかりにくかったとは思いますが)。
「匿名は全面的に禁止する」という規制に対して条文の設定で匿名を認めるってのはちょっと考えられないので、誹謗中傷の話ですよね?

当事者の処罰と規制 - novtan別館

それに対して

該当する箇所は、「匿名を撲滅すれば解決する問題だとみんなが思っていればそんなに抵抗はないと思う」であろう。これがどうして「匿名を撲滅して解決する誹謗中傷ってのはどんなものなの?」であったのかさっぱり分からない。前者は、「誹謗中傷は匿名を廃止すれば解決する問題であると皆が思っているのであれば、それほど規制に抵抗はない」という意味でよろしいな? 後者は、「匿名廃止により発生を阻止できる類の誹謗中傷とはどのようなものか」という内容であるとしか理解できない。

NOV1975氏へ - 消毒しましょ!

とのご指摘。材料はコレで大丈夫かな。
とりあえず箇条書きしてみると

  • 匿名を無くすと誹謗中傷が激減するという議論がある
  • (前提として)実名だと誹謗中傷をした人が捕まりやすかったり社会的な評価を下げることで抑止力になると考えられる
  • (問題として)誹謗中傷はコミュニケーションの齟齬や誤解や過剰反応で、本来誹謗中傷でないものもそうだと訴えられることがある(民事では司法が判断するのは訴えることの是非ではなく、訴えが妥当であるかどうかであるから、誤解で訴えられるだけでもある程度生活等に支障が出ることと、裁判になることに対してマイナス評価をする社会的風潮は根強い)
  • (問題として)実名でも誹謗中傷に該当する発言がそれなりに見られる
  • (現実として)匿名を撲滅することで誹謗中傷を減らす効果は限定的なのではないかと思われる

という前提があって書いています。頭がカッコのやつはこれまでの経緯からなる暗黙の前提ですね。それで、
「匿名を撲滅すれば解決する問題だとみんなが思っていればそんなに抵抗はないと思う」

「でもそんな問題じゃないよね、誹謗中傷はそれでもそれなりに起きるだろうし、逆恨み怖いよね」
という結論を暗黙的に提示しているし
「匿名を撲滅して解決する誹謗中傷ってのはどんなものなの?」

「そんなのないよね。種類じゃなくて程度問題だよね。デメリット大きいよね」
という大体同じ結論を導く「問いかけ」な訳です。そんなの他人にはわかんないよね。
つまり、自分の中ではそれなりに一貫しているつもりなんだけど、読んでる人にはわかんないよなあ、あの文じゃあ。ごめんなさい。コメント欄で参戦してくれている人に甘えてますね。できるだけ背景や問題意識を共有している人に伝わらないと意味がないですものね。どんどん口げんかレベルに落ちて行っているようにも感じ、反省することしきりです。
でもきっとまたわかりにくいの書いちゃうんだろうなあ…できるだけ頑張ります。
最後に。

.......すまない。わけが分からない。前置きを除いた質問そのものは「誹謗中傷の話ですよね?」でしかあり得ないから答えはYESだ。すべて誹謗中傷の話であったことに間違いはない。何を今更そんなことを確認しているのか、その意図が見えない。何についての議論であったのか分かっていなかったのか?

NOV1975氏へ - 消毒しましょ!

これも僕のもともとのエントリの書き方がぶれてるせいだと思う。「本来誹謗中傷ではないものもひっくるめて制限されるのは好ましくないよね」というのが「本来匿名を使う理由として誹謗中傷を目的とするもの以外の人も、匿名を撲滅することで制限される、それは誹謗中傷と誤解されるような表現も制限することに繋がる*1」と書けばよかったかな。これもどうだろうか。
元の表現に補足して書き直すと「本来誹謗中傷でない(匿名による言論)もひっくるめて制限されるのは好ましくない」となって、つまり、「匿名を撲滅することにより制限される」事に対して「法律が規制すべき対象以外のものにまで濫用されるのはまずいので当たり前。しかし、これは条文をどのように設定するかの話である。」となってしまったので、あれ?と思ったのですね。
もちろん、前の文章が悪文だと言うことと、カッコ内をはっきり書いてないことによって、最初から匿名の話をしていたと思っていた僕と認識の相違が生じてしまったことはAntiSeptic氏の責任ではありません。僕のせい。

なんで自分でも(文章が下手だと言うことはさておき)こんなにぶれぶれになるんだろうと思うんだけど、一つには、「匿名を撲滅すればよい」という点を除けば小倉先生の目指す方向はそんなに間違ってないよな、と思っているからかも。この一点についてだけ反論すれば良いんだけど、匿名すなわち悪、というレッテル貼りに反応してよけいなことまで反応しちゃうからだろうか。
もうちょっとちゃんとした文を書くように精進しますが、僕の才能的限界もありますので、そこのところはご寛恕願います。

*1:そういう発言をしなければいいじゃんって話かもしれないけど、小倉先生の匿名を減らせば誹謗中傷が減るという論拠には実名になることで訴えやすくなる、というのも含まれているから、思い込みや揚げ足取り的なものでカジュアルに訴えられるリスクが増えると、そのことは表現そのものに対しての抑止力になるだろうな、という思いがあるため。