救急車呼ぶ事態というのは死ぬかもしれない事態だと言うのを認識すべき

亡くなられた方の冥福をお祈りしつつ。
もはや日本の医療はその体制面においては崩壊しています。「急病、事故」=「死の危険」という認識を持ったほうが良い。医者がいれば助かるようなレベルのものでも助からないかもしれない、というのは常に意識しておくべき状態です。

今回の出来事は、日本の医療体制の危うい現状を改めて突きつけたと言える。
読売新聞は先日公表した医療改革案で、医師を計画配置するとともに、きちんと機能するERを全国400か所に整備することなどを提言した。国や医療界は本気で検討し、取り組んでほしい。

http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20081022-OYT1T00782.htm

国や医療界が黙っていれば与えてくれるものではないのです。
救急車があります。病院があります。医者がいます。だから治ります、ではないことは当たり前ですけれども、当たり前だと捉えられている向きがあります。マスコミの使命はどういう改革をすべきという手前勝手の提言を行うことではなく、医療の現状を国民一人一人が当事者として捉えるようにするところにあるはずです。医師に犠牲を強いれば、あるいは役所がない金を搾り出せば(財源はどこなのでしょうか)解決するなんて考えはまったく現実味がありません。
国民の気持ちいい案だけを提示するようなマスコミには存在意義がありません。商売としてはそれでいいのでしょうけれども、それって単なる売文業ですよね。