「規制脳」脳はどうすれば…

だから規制を復活しろなんてのはまあ後ろ向きだと思わなくはないけど。

1990年代以前は、働く人の失業を防ぐための対策として、現在よりも対象が広く、期間も長い雇用調整助成金制度があった。そうした制度が充実していたために、企業は不況になっても労働者をクビにすることなく、雇っておくことができたのである。

http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/o/167/index1.html

森永卓郎は以前「もちろん、長期的に見れば、日雇い派遣を禁止することは正しい道である。しかし、いきなりの禁止は、短期的に見ると生活が苦しい人の仕事を奪うことにほかならないのだ。こうした人の生活の手当てをどうするか」という視点でもこの問題を述べているから、タイトルは過激だけど現状日雇いの人に死ねと言っているわけではない。
派遣をする会社のコストのバランスを取っているのはピンハネ率じゃなくて、ピンハネ額なんじゃないかと思うんだよね。単価100万でも40万でもピンハネ20万とか。もちろん、こんなに単純じゃなくて累進的な何かがあると思うけど。実際どうなんだろう。派遣会社の中の人が増田あたりで解説してくれるとよろしいんですが。

むしろいまこそ、雇用規制を緩和すべきときだ。日雇いだろうが派遣だろうが何でもOK、最低賃金の縛りもなくし、正社員の減給・解雇もOKにすればいい。みるみるうちに雇用が増えるはずだ。ウソだと思うなら、一回やってみてほしい。エリアを絞った特区などでもいいから、実際にこれをやってみれば、そのことが実証されるだろう。

「規制脳」が止まらない 今度は製造業への派遣禁止か - モジログ

規制をなんでもなくせばうまく行くというのになんの根拠もないので賛同は出来ない。最低賃金なんて今でも実質守られていないことなんて沢山あるだろう(サービス残業とか)。ここで言う雇用が増えるというのは本当かなあ。とりあえず、今の人数で仕事が回っているというのであれば、同じ仕事をできる安くても我慢する人にリプレースされるだけだし、そんなに仕事ないんだけど解雇できないからなんとか頑張って雇用を維持しているような会社は嬉々として人を減らしにかかるよね。
仕事は腐るほどあるけど雇用の規制のせいで人を雇うリスクが高すぎて困っている、というのであればみるみるうちに雇用は増えるかもしれないけれども、本当に仕事がなかったらみるみるうちに雇用が減るんだ。規制ってその「みるみるうちに」が景気に対応して極端に振れないようにあるという面があるんだから、なくせば万事解決!みたいな意見が現実的とは到底思えない。