間接費はどこにかかるか

個別の事例をもって大雑把なモデルを実際に近づけていくのはあまり意味のない行為だと思う(その事例でしか通用しない)から、一般的な話を出来ない僕がとやかくいうのは不適当だとは思うのですが、事例の話なので。

OguraHideo きっと、派遣社員を雇う分には、フロアコストも間接部門の経費もかからないと思っている人がいるということなのでしょう。

はてなブックマーク - 派遣社員の給料の算数 - novtan別館

答え:かかりません。
厳密に言うとかかるけど、そのコストは(管理会計上は)正社員側の間接部門経費にかかっているし、フロアコストは特別にその分を増やしたプロジェクトでもない限り社員で頭割り(出先の人も頭数)。コストとしてどこに計上されているかの問題。先にあげたモデル(というほどのものでもないが)では無視されている。
スケールメリットが出るくらい人数が増加すれば、間接経費の1人頭は下がっていくし、フロアを拡張しなければならなければ、人数が増えればフロアコストは上がるけど、まだ賄えるのであれば1人頭のフロアコストは下がっていくから、若干名であれば派遣を正社員にすると正社員1人頭の見た目上のコストは若干下がるかもしれません。でも結局は正社員増やすのと派遣や協力会社増やすのでは1人頭のコストの増加率は前者のほうが大きいから…とかもろもろの点を整理していくと大体「賃金原資は200人×400万円+100人×200万円=10億円」モデルで近似できるところまで行きそうなんだけどねえ。