電子レンジかわいそうです。炊飯器かわいそうです!

都市伝説として、だけど、猫を乾かそうとして電子レンジに入れた、という話があるよね。消費者はきちんと仕組みまで考えてモノを使ってはくれない。だからすっごい危険なものを扱うためには免許を発行し、ある程度考えて使うことをできるようなレベルであることを証明させるし、そうでないものもPL法とかなんとかで想定外の使い方をしないようにマニュアルを充実させるわけだ。
それでも、炊飯器で角煮作ろう⇒爆発(は大げさか)、みたいな事件もある。でも、依然として、炊飯器に豚ばら肉検出機能がついたとは聞かないし、電子レンジに猫検出機能がついたとも聞かない。
コンビニに並んでいる「ご自由にお使いください」な電子レンジがあったとする。雨の中客が飛び込んできて「この子乾かしたいから電子レンジ使っていい?」と聞いたら店員は全力で止めるべきだとは思う。コンビニなら店員のリテラシーも完璧とは言いがたいけど、電機メーカーのショールームや販売店であれば止めない店員や店は副次的に糾弾されるかもしれない。
ウェブのサービスなんてのはわりと改善が簡単なものと思われがちだけど、利用者の利便性を損なうことはサービスとして致命的な「使われなくなる」という状態を引き起こしがちである。むやみやたらに改善を要求する、というのは正しい消費者然とした自分をアピールできて気持ち良いかもしれないけど、悪質なクレーマーと紙一重。自分勝手に吠えている分には文句も言われないだろうけど、正義の名のもとに糾弾し始めたらやばいよね。