クリーン菅、ダーティー小沢

街頭演説の報道をみた。菅が官民癒着をやっつけた実績として、ミドリ十字の件をアピールしていたけど、あれは医療事件の処理であって、建設業界でいうとダムが決壊したので関係者捕まえましたレベルに思える。それによって医療業界の官民癒着が根絶されたのか。テレビでは言ってなかったけど。クリーンであり、また他者にそれを求めるのはすばらしい。でもクリーンであることそのものは力を持ちづらい。手段にとって制約でもある。妨害を押し切って自分の理念を貫くパワーを感じない。
小沢には具体策しかない。納得できる点も多々ある。確かに理念を言っている場合ではない。でも、ダーティーなイメージを払拭しきれないのは、金以外の目的がイメージできないからではないか。もちろん、手段として度を超えた金の扱いの印象もあり。ようは、任せてよい安心感が全くない。
小泉元首相が結構な支持を得ていたのは、プライベートの人間くささとハッキリとした政治姿勢の提示が一つのポイントだったのではないかと思う。空気読んでくれそう感がありありとしていて、ここ最近では一番演出力があった。
二人を支持するわけではないけれど、もう少し高いレベルで演出してくれないと、対抗馬も含め、いつまでたっても低レベルのままになっちゃうんじゃないかという不安がある。