社会の正義と、法の正義と、必要悪

雇用問題に限ったことじゃないけどさ、ヤクザのやってる口入屋とか、サヨクのやってる労組とか、何とか問題とか何とかかんとか。
いわゆる民度が上がって、社会制度と法律が整備されて、となっていくと、建前の正義と法律とかの正義の一致度が上がってくる。でもそれは、グレーゾーン撤廃という結果を生むことが多くて、長い目で見たらもしかしたら正しいのかもしれないけど、グレーゾーンで生きている人たちにとって、短期的には破滅的な結果をもたらしかねない。
日雇い労働者然り、消費者金融で金を借りたい人然り。
とはいえ。

ただでさえ、解雇規制のおかげで日本企業はなかなか人を雇えず、正規・非正規のおかしな格差や、若年層がまともな仕事に就けないなどさまざまな問題が生じているというのに、さらに雇用規制を強化するというのだ。この内容では、ほとんど「派遣禁止」と言っていいだろう。

いよいよ「派遣禁止」か 雇用規制をさらに強化して、日銀には「雇用の最大化」まで求める民主党政権は、やってることが全部アベコベだ - モジログ

もともと派遣って、規制されていたんだよね。派遣は専門職のためのものであって、短期に専門的なスキルを「スキルに見合った高額で」提供するために。
日雇い派遣なんて、合法的で従来より搾取的な口入屋に過ぎないんだから、少なくとも労働者のためにはならない。
民主党がやっていることは確かにおかしいけど、今の派遣と言う制度もおかしい。

そういえば、最近は「企業の社会的責任*1」までISOになる時代だ。経営者の方々は、経営目線だけでなく、労働者の幸福目線で物事を考えてほしいものだ。解雇は大変だけど、できないことでは全然ないし。