分類の数と科学的思考

これは悪い視点ではない。

分類の数が増えれば科学的だっていうんなら「男脳・女脳」(2種)は非科学的で「丙午」(60種)は科学的な事になる。ちげーだろ。

科学的にケチをつけるなら因果関係や相関関係を言うべきであって、分類の数に文句をいうのは非科学的だっつーの。

「人をたった4種類に分類できるわけがない」っていうけど

少なくとも、言葉尻を捉えた批判として、タイトルは全く正しい。まあでも、分類の数が増えれば科学的、とは誰も思ってないよな。そもそも分類するって行為自体が非常に難しいものではある。それに、男脳・女脳という分類が科学的とは思わないし、丙午は分類ではなくて迷信のたぐいだ。

血液型で性格が決まるかどうかと、人の性格が4つに分類できるかどうかは全く別のカテゴリーの議論であって、因果関係や相関関係が明らかになって初めてくっつく。だから、血液型性格診断に対する批判として「そもそも、人の性格が4つに分類できるわけない」という言葉は本題とだいぶかけ離れてしまっている。もっとも、血液型性格診断を信じるような人に対しては「そういえばそうかも」と思わせるくらいの効果は発揮するのではないか。これはまったくもって詭弁のガイドラインに該当するような説得話法かとは思うけれども。

いかにもありそう、ってのが血液型性格診断のみそだとすると、いかにもなさそうっていう適当な言葉をぶつけるってのも単純でいいかもしれない。