「自由」の幻想
FTAって極端に言うと対外経済政策の放棄だよね。関税撤廃には当然メリットもあるけれども、自由であるってのはデメリットも規制できないってことなんだから手放しで喜ぶ話では当然無い。
なんだってそうだけれども、「自由」ほど政治と行政に相応しくない言葉はないと思う。なぜだか表現はどんどん不自由になるっていうのにね。
ことアメリカのいう自由においては「自由=弱肉強食の自由」であり、弱いアメリカ経済を強い軍事力、政治力により強化するための施策でしかないように思ってしまう。ある種の強制力を行使されないように守ってきたのがこれまでの協定であり、それを個別の国対国、あるいはTPP的な状況でぶちやぶってしまうことで日本は何を得るのだろうか。