「ドレッドヘアーでローライズ」は低賃金で有る「べき」なの?

例示に失敗した例なんだと思うけど。

年収は何で決まるか。様々な要因はあるけれども、単純化すると「仕事の内容」で決まると言って良いだろう。いや、内容と噛み合ってない現実はたくさんあるのは重々承知の上で。
その前提のもとでは、「ドレッドヘアーで鼻ピアスでタトゥ入れててズボンをローライズで履いてる輩」の平均年収がどれくらいである「べき」という質問は意味を成さない。だって格好は仕事の内容とは直接関係ないからね。

「でも非正規労働者の大半はそっち寄りの文化の住人なのだよ現実には」という言葉もよくわからない。「ドレッドヘアーで鼻ピアスでタトゥ入れててズボンをローライズで履いてる輩」の大半が非正規労働者だ、というのが統計的に正しいのであれば、理解できる。でも、「非正規労働者の大半はそっち寄りの文化の住人」だからといって、「ドレッドヘアーで鼻ピアスでタトゥ入れててズボンをローライズで履いてる輩」が非正規労働者である必然性はない。包含関係が逆に思える。だから、最初の問が全く意味をなしていない。

で、このtweetは、みんな「ドレッドヘアーでローライズ」は低賃金で有るべきと思っているんだろ?っていう問いかけだと理解しているんだけど、案の定フルボッコである。正直もうちょっと同調の声があると思ってた。(はてブバイアスかもしれん)

「べき」論でいったらもう格差に批判的な人は「外見で年収が変わるなんてとんでもない!」だと思うんだよね。あるいは、格差社会の弱者であるワープア層が「アイツらあんな格好なのに俺より年収高いなんてゆるさーん」って言っているのならわかる。「べき」が付いていることで更に何が言いたいかわからんのである。

確かに、日本における一般的社会人に求められる服装を拒否することによって仕事の選択肢は減る。いやしかしドレッドヘアーが平日はスーツ着てる可能性はあるし、技能職なら(工場は危ないとしても)平均以上の水準で給料を得ている可能性は高い。

こういうのは失敗した喩え話に数えていいのだろうか…