産経が生肉のへの放射線照射を提案するとなぜか原発擁護になるでござる

このご時世、放射線の活用に踏み込むというのはそれなりに覚悟のいる話ではあります。

7月から厚生労働省が飲食店での提供を禁止する牛の生レバー(肝臓)も、放射線の性質を上手に利用すれば、高齢者や幼児も安心して食べられるようになるという。

 放射線による消毒の安全性については、世界保健機関(WHO)や国際原子力機関IAEA)が「問題ない」と評価している。厚労省は、放射線のリスクばかりでなく、こうした放射線利用の有用性についても、国民の理解を求めていく必要があるだろう。

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120625/plc12062503110002-n1.htm

規制は仕方ないけどやっぱり食べたい派からしてみると今更感はありますが、この話がきちんとメディアから提唱されたのは僕の知る限りははじめてです(触れられてはいたけど)。概ね好意的に受け取られているようです。しかし、案の定、いくつかのネガティブ反応が。なぜかしらんけど、原発の擁護に繋げたい産経だからこそ書いた的なコメントも散見されますね。

原発放射線照射が関係あるとしたら、放射線を利用しているというところだけなんだけどなあ。もっとも実際に実現したら「食肉加工工場のずさんな放射線管理」とかになっちゃうのかもしれないけど、医療分野では問題なく、食肉加工分野で問題があるとしたらそれは放射線というより別の問題があることになると思うけどね。逆に、こういうことが近代化への道だという部分かもしれないけど。

まあ、産経の意図を詮索する必要は少なくともこの件に関していはないでしょう。仮に「放射線はこんなに利用されている。だから原発も大丈夫」とかおかしなことを言い出したら全力で批判してあげればいいだけです。