クレディセゾンという会社

高木先生のところでツールバー関連でまた揉めてる。
高木浩光@自宅の日記 - 企業秘密を含み得るメールの件名がNAVERへ送信されている
で、どこかで「みずほ系だから大丈夫かと思ってた」的なコメントを見かけたんだけど、残念ながら、みずほ系というのは正しくもあり、間違ってもいる。

元々クレジットカード会社は大きく3種類あって、銀行母体の銀行系、百貨店やその他販売系母体の流通系、カード与信専門と言って良い信販系にわかれます。クレディセゾンセゾングループが母体でしたから、流通系ですね。UCカードと合併したことで、銀行系になったようにも見えますが、合併といっても実態は吸収合併であり、主導権は完全にクレディセゾン側にあります。

またここの社長というのがどうもワンマンのやり手社長で、すごいらしい。で、システム統合をしようとしているんだけど銀行系と流通系というだけではなく文化が違いすぎて四苦八苦らしいです。このあたりの話はいずれ世の中に出てくることでしょう。コレ以上は言えんw

わりと若い力で物事を動かす文化があるようで、システム開発にもそれが現れていると聞きます。
ちなみに、ホストが関わるシステム開発をする人が一度ならず目にするファイル転送パッケージ「HULFT」はここのシステム子会社「セゾン情報システムズ」の有名な製品ですね。ぶっちゃけUNIX to UNIXでもHULFTを使うという悪い文化の元でもあり、ぼくめ…いや、なんでもない…

まあ、クレジットカード会社のHPなんて昔はSSLですらなかったりして、銀行とはまた一段下のセキュリティー意識しかないものなんですけど。

にしても、今回の件、NHNからきちんと内容が伝わっていたかどうかとても気になるところです。銀行系みたいに間違いを認めないことが大事な世界ではないので、もしかしたらあっさりと高木先生の主張が受け入れられて、今期のセキュリティー界の番付がさっくりと確定するかも知れませんですね。