コンピュータウイルスがもたらす災害と対策ソフトの横暴について

いやあ、知り合いが一人トレンドマイクロに務めているのでちょっと内情について聞いてみたくなった今日この頃ですが。

上記の一部ジョークソフトの件に関しまして、正式に回答が来ました。

要するに「今回の検知は正当なもの」だが「検出の結果、スパイウェアとすること・強制削除していることは、貴重な意見として報告する」とのことです。

いじくるつくーるがウイルスバスターによりダウンロードブロックされる件 - INASOFT 管理人のふたこと

上記の一部ジョークソフトの件に関しまして、トレンドマイクロ社からの最終回答が来ました。その結果、今後もスパイウェアとして検知し削除するとのこと。作者としては、理解もしないし納得もしないと返答をしましたが、もはや絶望的です。

いじくるつくーるがウイルスバスターによりダウンロードブロックされる件 - INASOFT 管理人のふたこと

正直なところ、ジョークソフトというのは役割を半ば強制的に終えてしまった存在だとは思うんですよね。ジョークというのは文脈を共有する仲間内にしか通用しないもので、インターネットはもはやそういうものではなくなっているということ。
ただ、ものすごい悲しいお知らせではあります。僕らの愛したインターネットはどこに行ってしまったんだろうという話。

ウイルス対策ソフトが社会的にも重要な存在になっているのは間違いありません。だからこそ、このような対応が行われていることには危惧を感じざるを得ない。google八分より危ない何かです。でも。
「殺人予告被告、ウイルス発覚で釈放」についてのモトケン氏と捜査関係の会話 - Togetter
こういう事件が起きることは大変問題です。対策ソフトを入れないということがどれほどマズイことなのか。

結果として、トレンドマイクロシマンテックは権力を持ってしまっています。その権力を監視し、監査していく機関がないということにも違和感があります。そろそろこういうのは国際的なことも含めて国家がなにがしかの役割を持たなければならないレベルに来ているのではないかと思ったりします。